ヘリカーヘイルズ兄弟からなる Chaos in the CBD は現在のハウスシーンで最もホットな存在かもしれないが、オークランドののどかな郊外で育ったアットホームな雰囲気は健在だ。
音楽好きな両親からの影響で The Cure や Joy Division を聞いて育ったルイスとベン(別名ビーンズ)のデュオは、メルボルンのレイブでエレクトロニック・ミュージックに目覚めた初期から、常に業界で成功することへの確かな意欲を持っていた。
ロンドン郊外の Peckam への移住は偶然ではあったが、引っ越した1週間後に電車で地元シーンの立役者 Bradley Zero に出会い、互いに認知してたことをきっかけに彼らの新しいネットワークの一部となり、後に評判を呼んだEP "Midnight In Peckham"を Bradley のレーベル Rhythm Section からリリースするまでとなった。
「僕たちはビーチのそばで育ったんだ」 「音楽は、僕らの子供時代を象徴しているんだ」と2人が主張するように、ニュージーランドの思い出とビーンズの冷静な考え方が、特徴的なメロウなハウス・サウンドを生み出している。楽曲制作での水平的なアプローチとは裏腹に、彼らのライブセットは別次元だ。「僕らの DJ セットは、楽曲プロデュースの仕方とは全く違うんだ。ヘヴィーなプレイをするんだ。テクノ・ヘヴィーじゃないけど、あの"Midnight In Peckham"のような曲をプレイするのはとても珍しいことだよ」とルイスは言う。
スタジオワークで名声を築き、絶え間なく続く過酷な DJ ツアー生活を経て、彼らは今、3時間後のアフターパーティーではなく、一歩引いて10年後の自分たちがどうありたいかを考える。自身のレーベルを持ち、自分たちが望むペースでリリースをすることに集中する一方、他レーベルからのリリースも行う予定だ。
The Kinks の Dave と Ray Davies、Everly Brothers の Phil と Don など、音楽業界には兄弟喧嘩が絶えない。しかし、Chaos in the CBD は彼らとは全く異なるだろう。「私たち2人でなければ、こうしてここにいることはなかった」とルイは認めている。「彼なしではできなかったし、その逆もまたしかりだ。だから、お互いに感情的に寄りかかることが多いんだ。それに、何かうまくいかないことがあったとしても、それは半分自分の責任になるだけで、何かうまくいけば、それをもう1人と分かち合うことができるんだ」。