シドニー出身で、現在はベルリンを拠点にDJ/プロデューサーとして活動するSamantha PoulterことLogic1000。2024年に待望のデビューアルバム「Mother」をリリース。
自身の名義と同一のシングル「LOGIC1000」でデビュー。Four Tetに2019年のベストトラックと称賛され、Daphni、Ben UFO、Anthony Naplesらにもプレイされ話題となった。2019にDeborah Coxをサンプリングした「DJ Logic Please Forgive Me」は、更なるブレイクのきっかけとなった。後に「Mother」のリリースに繋がるターニングポイントとして、パンデミック下でPoutlerは出産を経験。しかし、母親とアーティストとしての両立を見事なまでに成立させた彼女は、2021年に自身のインプリントである〈Therapy〉よりEP「You've Got The Whole Night To Go」、〈Because Music〉よりyunè pinkuとの共作を含んだEP「In The Sweetness Of You」をリリース。そんな目覚ましい活躍から、名だたるアーティストのリミックス依頼も多く、その中にはOrbital、Flume、Fever Rayが含まれる。
アーティストとしてのバイタリティと強力な目的意識で、2024年に待望のデビューアルバム「Mother」を〈Because Music〉から発表。12曲入りの本作は、ハウスミュージックへのラブレターをコンセプトに夫であり長年のクリエイティブ・パートナーであるThom McAlisterと共同で書き上げた。独創的でマルチジャンルのアプローチにさらに磨きをかけたこの作品は、アルバムタイトルからも分かるように、ダンスの世界だけでなく、自身が子育てをする上でインスパイアされた内容も反映されている。ゲストとして、R&Bシンガー Rochelle Jordan、〈AD93〉等からリリースするDJ Plead、ベネズエラのシンガーMJ Nebradaらが参加している。本アルバムは何千万ものストリーミングを記録し、その結果が表すように、DJ Python、Ben UFO、Four Tet、Caribouなど数多くのアーティストからフックアップされた。
プロデューサーとしての活動と並行して、母親や育児に対してフォーカスされた活動も行っている。2023年10月からは、ベルリンのOHMでLogic1000 presents Therapyと銘打ち、安全で誰もが歓迎され、社交的な時間帯に楽しむ機会を作るためとし、毎月デイタイムのレイヴを開催している。他にも、音楽業界をナビゲートする母親を対象としたポッドキャストをDJ Heléna Starと立ち上げ、Jamz Supernovaなどのゲストに迎えている。彼女が妊娠・出産に踏み切った当時、ダンスミュージック業界において親であることが認識されているアーティストは少なく、その経験から、仕事と家庭生活を両立させる親たちのための情報源を作るためのプラットフォームを常に提供している。
シドニー郊外のヤラワラーとボタニー・ベイで育った彼女は、常にPopsやR&Bの熱心なファンであったが、音楽教育の形式的なものに苦悩し、早々にピアノ・レッスンを放棄した。代わりに音楽は、彼女にとってより純粋に社会的な役割を果たした。10代の時は友達とDestiny's Childのダンスを練習し、20代には非公式なリスニング・パーティーで〈Hessle Audio〉の複雑な音源を分析していた。まさに彼女にとっては人と人とのつながりの手段となった。Poulterの名義がLogic1000として表現されているのは、楽曲制作と自身の家族への愛、人とのつながりこの共同体精神からきている。